名前って特別な意味を持つ。
たとえばよく使われる言葉をハンドルネームにすると、自分のことがよく呼ばれているような気持ちになる。人々から、よく認識されているかのような気持ちになる。
名前に反応するようになる。
自分と同じ名前が呼ばれると、勝手に反応してしまう。
これって、名前が呼ばれるたびに、ある意味、魔法がかかっているのかもしれない。
調べてみたら、昔の日本人は、
本名は、むやみに他人に教えちゃいけなかったらしい。
その名で呼んでよいのは、主従関係を結んだ親分と本当の親だけだという。
本名で呼ばれるときは、支配される時だとか。
だから、役職名や法名、芸名なんかで呼ばせていたらしい。
名前を知られると、魔法がかかってしまうことを霊性が高い日本人は知っていたのかもしれない。
人々はまじないを日常的に行ってる。
コンビニのトイレに「いつも綺麗に使っていただいてありがとうございます」と書いてあるけど、これもまじないだと思う。
こう書かれるとプレッシャーのようなものを感じて綺麗にしてしまう。
最近発見したのが、「見てはいけない」というまじない。
機織りを見られることで魔法が解けてしまったり、
怪物メデューサの姿を見ると石になってしまったり。
丑の刻参りも、見られると施行者に呪いがかかる。
このまじないは、「見られると発動する」とか
「見られると効果を失う」「見られると自分が呪われる」とかいう交換条件にしてる。
すごい力を得るかわりに簡単な条件で解けてしまう
設定になってる。
簡単に解けてしまう危険や、身の危険を引き換えにして大きな力を得るしくみになっているのかも。
トイレの張り紙のように、見ただけで相手の行動を縛り付ける魔法もある。
これって何かに応用できないかなーと考えている。
昔の人々はこういう魔法のようなことをもっと深く知っていたんじゃないかと思う。
そんな妄想や戯れ言を書いてみた。