「はだしのゲン」が平和教材から削除されるというニュースを見た。
幼い頃、あの漫画を、よく読んでいた。
親が借りてきて読まされたり、自分でも図書館で読んだかもしれない。
この漫画は、トラウマになる。
でも、このトラウマは、人類全員が追わなければならない。
当事者は、もっと痛かったし、もっと苦しかった。
体がちぎれたり、焼かれたり、溶けたり、ガラスが刺さったり、体が不自由になったり、家族が目の前で死んでいくのを助けられなかったりした。
今でも忘れないのが、
ゲンの目の前で、家族が亡くなってしまうところ、
体から、腸をたらしながら歩いているおじさん、
血の下痢を垂れ流して歩いてるおじさん。
この漫画を含め、平和教育の影響で、私は、爆弾が落ちる夢をよく見た。
私は、自分が戦争の当事者のように感じるほど、戦争に対してのトラウマを抱えている。
戦争の当事者の気持ちを追体験することは、人類にとって、必要な痛みだ。
この痛みをシェアできなければ、原爆で殺された人も、無駄死にだ。
人類、特に日本人は、この戦争のトラウマを、みんなでシェアしていかなければならない。
この漫画は、作者の体験が描かれていて、吐き気をもよおすくらい、悲しくて、グロくて辛いけど、
これが人類の学びなので、一度は必ず、見なければならないと思う。
平和教育から外すのは、絶対にダメ。
戦争に向かわせたい人間が、戦争の痛みを忘れさせようと仕組んでるのかと、思う。