「クラウドの精神世界」という動画がおすすめに出てたので、見た。
FF7のリメイク前の動画で、ちょっとネタバレになるような動画だった。
このゲームをやりたいという気持ちはあるけど、きっとこのゲームをやるほど暇を持て余すことはないだろうから、この動画を見てしまった。
主人公のクラウドは、ソルジャーになれなかったという自分を責める気持ちから、
嘘の記憶を作り出してしまって、幻想の中を生きていたんだというストーリーだった。
なんて、深い話だろう。これをちゃんとゲームとして遊びたかったなぁ。
でも、このゲームを手に入れた時はすでに忙しくて、全然遊ぶことができなかった。
ゲームって、暇な時代に出会っていないと遊び尽くすことができない。
大人になると、時間のかかるRPGをプレイしようとも思えなくなる。
年をとると、時間がもったいなく感じてしまうのもあるし。
子供の頃に少しのRPGで遊べていたのは、とても貴重な時間だった。
行動的な人間からは時間のムダだと思われるだろうけど、
ムダなことなんてなかった。ゲームは、自分という個性を作り出している要素のひとつである。
自分を責める気持ちから、嘘の記憶を作り出すなんて、とても現実にありそうな話だ。
私も、自分を責める気持ちから、記憶を消去していた人間だから、似たようなものだった。
見たくない記憶が全部ロックされていた。
そのために、記憶が全然取り出せなくて、酷い記憶障害になっていた。
都合の悪い記憶の改ざんは、よくあることなのかもしれない。
私は、その障害と闘うために、人生の大半を消費した。
何がどうなっているのか、自分でもなかなか把握できなかった。
記憶を開かせないために、精神が不安定になることばかりで、
自分の人生にはずっと嵐が吹き荒れていた。
最近はどうにか少し穏やかになったけど。
人生って、後半にならないと辛いものだと学んだ。
ずっと穏やかな人生の人もいるのかもしれないが。
いや、そんなことない。大半の人が嵐の中を生きているんだと思う。