自分は親に否定されいじめられて育った。
そのせいで、「自分は受け入れてもらえない人間だ」「いつも人から笑われている」
という考え方がしみついている。
「この気持ちを抱えながら新しいところに転職するのが怖い」って悩んでいて、
もうどこにも転職できないかもしれない、って泣いたりしていた。
心理学の「影」の存在を知ってから、影のことをゲド戦記で紹介しているサイトを読んだ。
ゲドは自分の心の闇から影を具現化させてしまい、影を退治しようとするんだけど、
怖くなって逃げたりする。
彼は、影と向き合うのが恐ろしすぎて、別の問題に取り組んで現実逃避したが、
そこでも影が待っていたりする。
師匠や友人に勇気付けられ、影を追いかけ始めると、影は逃げていき、
ゲドは、やがて影に追いついて向き合い、影に名前をつけて、ひとつになった。
自分自身と向き合って、強くなることができたんだ。
これは、現実にも言える気がした。
自分の悩みとか気持ちから逃げようとしてるから、恐ろしかったり、悲しかったりする。
自分の気持ちを、追いかければいいんだと思った。
「なんとなく嫌な気分」とかあいまいにしないで、
自分を実況していくことが大切なんだと思った。
「悲しい」とか、「嫌な気分」という影を見つけたら、
「同僚から嫌われていると感じている」
「通りすがりの人から笑われていると感じている」
とか心の中で実況し、その記録を書いていけばいいんだと思った。
そうやって自分の影を追いかけて、追いかけて、追い続けていれば、
いつかは、影を捕まえて、自分の中に受け入れられる気がする。
むしろ、影がある分だけ、人は強くなる可能性をもっているのかもしれない。