ある映画を見てから、３次元から はみ出してしまった。
その映画の中で、「過去の自分を導いたり、メッセージを送っていた幽霊の正体は、自分だった」というところに 衝撃を受けた。
主人公が、時空を ただよっている姿を見て、
自分のことのように感じた。
３次元では、地を歩き、時間は一方通行だけど、
本当は、一瞬で過去や未来に飛んでいける。
この真実を 思い出してしまったせいなのか、
この映画を見てから、魂が３次元から はみ出してしまった。
この映画のことを考えていたら、体が動かなくなって事故にあい、
「すべてと ひとつになった自分」を体感した。
「自分と他」という境界があいまいで、
空気も植物もアスファルトも他人も、すべてのものが自分自身だと感じていた。
木の根のように、すべてとつながってる感覚があり、
すべてを自由にできることが分かっていた。
他人の喜びは、根を通じて自分に流れ込んでくるように感じられた。
その時は、ずっと悟りの言葉が降り注いでいた。
空が綺麗な だけで涙が出た。
日差しが注ぐのも、風が吹くのも、愛されてるからなんだって分かった。
本当はひとりじゃないんだと知った。
本当は、みんなとつながってるって分かって、幸せだった。
すべてが「私」だった。これが真実の姿なのかもしれない。
それは３日間で終わってしまった。
「どうにかしてあの世界にずっといられないかな」、って思う。
みんながつながっていて、愛されてることを毎秒感じているあの世界に。
この世界はゲームなんだとしたら、
せっかく難しいゲームを作ってプレイヤーを楽しませようとしてる神にたいして、
ずっと裏技を探してるような、ずるい人間に見えているのかもしれない。
逆にこの世界はゲームだからこそ、どんな遊び方も許されるんじゃないかって思う。
裏技を使えば、鳥のように飛べたり、魔法が使えたり、時間を超えたりできるはず。
このゲームの裏技をもっと知りたい。
