私は、「また、悪口を言われてる。」
ということばかり、気にする人間だ。
そういう思いが浮かぶと、すぐに、
「私は、そんなネガティブなこと思ってない!!!」
と、自分の思いをかき消していた。
いつしか、ネガティブな思考は、無意識的に、
記憶のゴミ箱に捨てられるようになった。
ネガティブのゴミ箱がいっぱいになると、
捨てられたネガティブが本体で、
残された心は、まるで抜け殻みたいになっていった。
「私は、ネガティブなことなんて考えない!!ポジティブ人間なんだ!!!」
と、言い聞かせているのに、
つねに、人から責められている気がして、ビクビクしていた。
実は、責められているように感じていた原因は、
ネガティブな思いたちが、叫んでいたせいだった。
「私たちは、ここにいるんだ!!私たちを認めてくれ!!」
と、彼らは、記憶のゴミ箱の中から悲鳴を上げいてた。
ネガティブな思いたちは、ただ、無視しないで、
「そこに、いるんだね」
って、存在を認めてもらうことだけを待ち望んでいた。
それが、わかってからは、
嫌な気分がした時は、
気持ちを、スルーしないで、
「そこに、いるんだよね」
って、心の中で言ってあげるようになった。
そしたら、心のざわつきがおさまって、
ビクビクもオドオドもしなくなった。
人ごみが嫌じゃなくなった。
これが、自分の闇との統合であり、
進化なんだと思った。
「ポジティブなことだけを考えて生きていきましょう」
っていうスピリチュアル系は、信じてはいけない。
進化は、ネガティブを受け入れないとできない。