びこさんのライブ放送を見ていた。
彼女は断食した後で、内側の感覚が敏感になって泣いてた。
それを見ていたら、頭の中に曲が流れてきた。
「どこでもある花だけど 世界中に愛を運ぶ」
そんな内容の歌詞だった。
彼女は確かに世界中に愛を運ぶ人だと思った。
彼女が現在のようになったのは、すごく悩んでいた少女時代があったせいらしい。
苦しんだ人しか得られないものがある。
障害を持ってたり、美しくなかったり、貧乏だったり、
孤独だったり、愛をもらえなかったり、いじめられたりすること。
ネガティブなことに感じるけど、
苦しんだ人しかもらえないギフトがある。
たとえば、同じ山を登っても、
Aさんは、天気のいい日に登って、何事もなく降りてきた。
Bさんは、吹雪にあって遭難して死にそうになった。
Aさんの方が幸せだと思うけど、
Bさんは、伝えられる情報がたくさんある。
さらに、特別な経験値や悟りを得ていたりする。
人生を苦しんでいる人たちは、Bさんみたいに、
わざわざ遭難する道を選んで登る、学びたがりの魂なのかもしれない。
「遭難して、辛い経験をいっぱいしたい。
特別な経験値や悟りが欲しい。」
と思ってこの人生を選んだ、欲張りな魂なのかもしれない。
辛い経験や思いを誰かに伝えたり、
何らかの形で表現していくことは、
人によっては、使命だったりするので
この思いを、何らかの形で、放っていかなくちゃならない。
苦しみや悲しみは、内側から放つと、とても美しい輝きをしている。
たとえば、太宰治の人間失格とか、
森田童子の「僕たちの失敗」とか。
低い音も、高い音も、音楽には必要なように、
悲しみも、苦しみも、人生の必要なメロディなんだ。