自分の使命は自分を信じて生きる場所を探すことだと知った。
だから、仕事がうまくいかなくて転々としていたり、友達が少ないのも、
嫌われてばかりいるのも、むしろ使命をまっとうしているんだと知った。
見つけることじゃなく、探すことが使命だったんだ。
そして、思い出した。
ビジョンが浮かんでいた。
クリスマスのオーナメントを探し回る手を見ていた。
これじゃない、これじゃない、これじゃない。
手は、たくさんのオーナメントが入った箱の中を、ゴソゴソと探していた。
なぜかわからないが、箱の底の方にあるひとつのオーナメントのことを
私自身だと感じていた。
探し回る人は、
「あれじゃないとダメなのに」って、思っていた。
手は、私のことを探していた。
やがて探されるようになる。
あなたじゃないとダメなんだ、
という、そのメッセージの意味を知った時、泣いた。
その時は、こんなダメな自分を必要とする人なんているのか?って思った。
でも、弱いからこそ、能力が低いからこそ、要領が悪いからこそ、
コミュニケーションが下手だからこそ、マニアックだからこそ、
私にしかあげることができないものがある。
たとえば、人目が気になる話を相談した時に、
人目が気になったことがある人に相談すると、
何かしら実りのある会話ができるけど、
人目が気になったことがない人に相談すると、「ふーん」で終わる。
悩みというのは、マイナスなようで、経験値や精神を成長させている。
マイナスな経験はマイナスなようで、人生の厚みになっている。
今は、自分の生きる場所を探し続けているけど、
こんな自分を必要とする人がいるのかもしれない。
そんなはずないんだけど、すでに向こうからも探している、っていう気がした。
探すことが使命だったのに、ずっと安全なところにいようとするから、
ストーリーが先に進まなかったのかもしれない。
本当はもっと、たくさん探し回って、たくさんの人に会う予定だったのかもしれない。
人をつなげる役があるって言われたことがある。
できない自分を支えるために、人々が仲良くなる、
みたいなことを起こす使命もあったんじゃないかって気がする。
いや、これからだってあるのかもしれない。